今日は患者さんからこんな質問を受けました💨

とても良い質問だと思ったので皆さんと共有したいと思います😍

太田胃散とは言わずと知れた市販の胃薬ですね。独自に配合された漢方と胃酸の出すぎを抑える制酸剤、消化を促す酵素が入っているので胃もたれや胸やけに効果があります。

漢方はかなり安全性が高いので太田胃散もかなり安全性が高いのは間違いありません。

ただし‼

患者さんの基礎疾患や飲んでいる薬次第では気をつけたほうが良い薬があります。

今回は薬剤師としてこれだけは知っておいたほうが良いという点を絞って紹介したいと思います。

「薬剤師として」注意したい基礎疾患は「腎臓が悪い方」です。

制酸剤として含まれているアルミニウムを体の外に排出する機能が低下しているため、高アルミニウム血症を起こす可能性があります。腎透析をしている患者さんとの会話の中で太田胃散飲んでるなんて患者さんが言った日にゃあ問答無用で取り上げましょう。笑

「薬剤師として」注意したい併用薬は

テトラサイクリン系・ニューキノロン系・セフェム系の抗生剤

←制酸剤と反応してキレート(難溶性の複合体)ができてしまうから明らかにダメな組み合わせですね。

他にメジャーな薬としてチラーヂンSやクレストールやアレグラなんかも反応して吸収が阻害されるので注意が必要です。

クレストールの文献なんかでは同時投与で50%血中濃度が低下したが2時間空けたら血中濃度が80%になったというデータもあったので、厳密に定義はされていませんがおよそ3時間弱服用のタイミングがずれていれば薬の効果に関してはあまり影響はなさそうですね。

漢方由来の医薬品は安全性が高いという思い込みと、こういうケースは患者さんの健康被害が出にくいので見過ごしがちですが、ふとこんな事に気付ける「カッコいい」薬剤師になりたいものです(切実)😫

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